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【銘柄分析】ゼロックス(XRX)について

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ゼロックス。かつては”コピーを取ること=ゼロックス”という
代名詞的な存在でした。コピー機を開発した元祖です。

また米国株、特に米国ETFを好んで投資している方なら、
一度は目にしたことがある企業ではないでしょうか。
そう、管理人もお気に入りの高配当株式ETFである

SPYD

の構成銘柄の一つであります。

また先日、別記事で富士ゼロックスと米ゼロックスの関係史について
まとめました。合わせてご覧になって頂ければ幸いです。
元業界人ですので少し詳しく、でも少しボカシて書いております・・・

 

www.selfdrip.com

 

 

ゼロックス(XRX)の概要



社名 Xerox Holdings Corporation
ティッカー XRX
本社所在国 米国
セクター テクノロジー
連続増配年数 0年
配当利回り(2019/11/18時点) 2.79%
配当月 3/6/9/12月
EPS $2.84
連続EPS増加年数 3年
1株配当 $1.00
配当性向 35.21%





XRX_YahooFinanceChart (1)





ゼロックス(XRX)はオフィス用複合機やプリンターの製造と
販売を手掛けるグローバルメーカーです。グローバルといっても
日本及び一部アジア地域での販売は富士ゼロックスに委託しています。

オフィス用複合機業界は、世界的なペーパーレス需要増加により、
市場規模が縮小しています。ゼロックスを取り囲む環境は非常に
厳しいと言わざるを得ないでしょう。

市場規模の縮小を示す分かり易いデータがあります。
下記表をご覧ください。
以下はビジネス機械・情報システム産業協会HPから抜粋



日本は未だに堅調ですが、海外では2桁の減少となっています。
日本はまだ紙を使う文化が残っていますが、これも時間の問題です。
複合機事業をメインにして生きているゼロックスが進むのはいばらの道です。

かつてのゼロックスには

 

・売上規模1兆以上の複合機事業

 

・売上規模7000億円規模のBPO事業

 

の2つがありました。

 

もちろん複合機事業がメインの会社。安定して収益をあげていましたが市場は成熟。年々売上と利益が減少していました。

 

そこでBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業を
新しい収益の柱として育てていました。

 

しかし育成途中に株主(あのアイカーン!)からスピンオフが提案され、
手放すハメになってしまいました。2016年の話です。

ゼロックスはせっかくの成長エンジンを手放してしまいました。
それから業績はさらに衰退の一途を辿ります。
下記は2014年度からの業績をまとめたものです。全て$表記です。

f:id:sasfan:20200226180414p:plain

ゼロックス(XRX)の業績

見事に下降線を描いていますね・・・。
年々と紙需要がなくなっているが分かります。
ゼロックスコピー機のハードメーカーで、
一応ソフト開発もしていますが収益に貢献するような
サービス、製品はありません。
あくまでプリントなどの出力料金頼みです。


複合機メーカーの収益構造


上記の通り、複合機の契約のほぼ9割方は
「1枚出力ごとの課金」となっています。
白黒出力が○円、カラー出力が●円などという
出力単価が契約されています。

この出力課金によって入ってくるお金こそが
複合機メーカーの収益源です。

複合機本体で取れる利益は大して高くありません。
むしろ赤字で販売する場合もあります。

本体が赤字でも、出力課金による収益で補えるからです。
否、今までは補えてきました。

しかし肝心の出力課金による収益が落ちてきたため、
今までの利益を維持できなくなっているのです。
収益源の減少要因は3つです。

①どのメーカーであっても複合機の性能に差が無くなったこと

②出力単価が年々安くなっていること

③そもそも紙の需要が減っていること


順番に説明していきます。

複合機に性能差はない

ゼロックスキヤノン、リコー、HP、コニカミノルタ・・・
どのメーカーであっても基本性能に差はありません。
コピー・プリント・FAX・スキャン
これさえ出来れば顧客にとっては問題ないのです。
皆様のオフィスでこの機能以外は使わないですよね?
まぁ細かい事言うと、例えばスキャン後のフロー自動化なども
出来るのですが、これらも今はどのメーカーでも可能です。

複合機本体に性能差はない、と憶えていただければ大丈夫です。

②出力単価の下落

複合機メーカーの営業マンは、他社機の入替えや、
自社機のを入替えるときも、プリント単価を現状より
下げるようにして提案を持ちかけます。

性能に差がない以上、コスト削減以外のメリットを提示するのが難しいからです。

プリント単価は年々下がっています。
顧客もメーカー同士を競争させ、少しでも安く契約しますからね。

私が業界に入った時の単価は
白黒3円、カラー25円くらいでした。

私が卒業した時の単価は
白黒1円、カラー12円くらいでした。

この間、わずか6年ほどです。

卒業前の商談では白黒0.65円、カラー6.5円で契約したこともあります。
ここまで下げないと競合に勝てなかったのです。
※まぁ私が価格以外のメリットを提示できなかったのもあります・・・
 無能なんで仕方ないです。

ということで出力単価が下がり続けることで、
複合機メーカーの収益は段々と落ちていきます。
さらに追い打ちがやってきます。

③世界のペーパーレス化

ゼロックスなどの複合機メーカーにとっての
トドメとなりうるのが、このペーパーレス化の波です。

出力単価が下がり、さらにそもそも紙の出力数が減っているのです。
これでは複合機メーカーに何の利益も上がりません。

未だに紙を多く出力してくれるのは官公庁くらいでしょう。
しかし官公庁だってペーパーレス化を進めています。
時間の問題でしょう。

実際に複合機の出荷台数は著しく減少しています。
記事上部にある複合機の出荷台数をご覧いただければ明らかです。
世界的にペーパーレス化が進み、紙を出力する機械=複合機
需要が無くなっているのです。

今後のゼロックスの課題

まずhpへの買収を成功させること

これが最重要課題です。

技術的にゼロックスより優位な「富士ゼロックス」との
提携が解消された今、他社と比べてゼロックスの優位性が
大して見当たりません。企業規模もキヤノン、リコー、hpと
比べれば小さく、せいぜい”ゼロックス”というブランドが強いくらいです。

ゼロックス富士ゼロックスと袂を分かつ以上、
今のままでは衰退していくだけであることを自覚しています。

現状打破の起爆剤として、自身より規模の大きい
HPへ敵対的買収を仕掛けようとしています。




規模を最大化して生き残りをかけようとしています。
hpはキヤノンとのOEM契約があるので、ゼロックス
統合することでキヤノンを追い出すことができるというメリットもあります。

先に申し上げた通り、複合機業界は縮小の一途であり
これ以上の大きな成長は望めません。

ゼロックスが生き残るには

・hpとの統合による規模拡大とコスト削減によるキャッシュ確保

・各国ITサービス企業を買収してアジア含めた世界中の販売網を構築

・ハード(複合機)からサービス(ソフト)への完全転換


これを成し遂げなければ未来はないでしょう。



まとめ
ということでゼロックスについての銘柄分析をお送りしました。
現状では買い推奨はできません

配当金再投資
という概念からいけばゼロックスを買う必要性はないですね。

ただし成長株投資の概念でいえば、買いもありかもしれません。
これから先のhp買収が成功すれば業績は少し伸びていくはずですので・・・
その点を期待しての先行買いはできるかもしれません。

まぁ私は買いません・・・(笑)