生活必需品セクターは不景気でも安心して保有できる!
生活必需品セクターは不景気でも「需要に大きな影響がない」ので
またその性質上、生活に身近な製品を提供してくれる企業なので、
認知度も抜群ですね。ランキングをご覧になっていただければ、
見聞きしたことのある企業の方が圧倒的に多いと思います。
投資家にとっての認知度とは、投資家の企業情報へのアクセシビリティ、とも言い換えることができるでしょう。
企業の製品をよく知っている、ということはそれだけで投資にとって有利ですよね。
その企業製品が最近よく売れている(店舗でよく見かける、話題になってる)のであれば、その企業の業績が上がっているのかも?と連想できるようになります。
あるいは私の勤めている鉄道や、航空なんかも分かりやすいですよね。
明らかに乗客が減っている=収入が減っている=株価は下がる
と日々の生活で目にする情報から容易に連想できますね。
逆に連想しにくいのがBtoBを収入源とする企業です。
例えばセールスフォースドットコムがどんなサービスを提供しているか具体的な想像をできますでしょうか?これはBtoB向けのSaas,Paas事業に携わったことのある方でないと想像しにくいですよね。セールスフォースのサービスは顧客企業にとって、一度サービスを利用すればそう簡単に止められないほどの付加価値があるものですが、投資家にとては触れる機会がそんなに多くないかもしれません。知らずに勤め先で同社のサービスを利用しているかもしれませんが・・・。
生活必需品セクターの配当利回りランキング、ドン!
ということでランキングは以下の通りです。
不人気の株価低迷・高利回りのたばこ事業を主とする企業が
TOP3を独占していますね。
順位 | ティッカー | 会社名 | セクター | メイン事業 | 配当利回り(%) | 株価(ドル) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | MO | アルトリアグループ | 生活必需品 | たばこ | 7.90 | 43.4 |
2 | BTI | ブリティッシュ・アメリカン・タバコ | 生活必需品 | たばこ | 7.54 | 38.03 |
3 | PM | フィリップモリス | 生活必需品 | たばこ | 5.59 | 86.12 |
4 | KHC | クラフトハインツ | 生活必需品 | 食品 | 4.72 | 35.39 |
5 | GIS | ゼネラルミルズ | 生活必需品 | 食品 | 3.51 | 57.12 |
6 | UL | ユニリーバ | 生活必需品 | 生活用品 | 3.37 | 55.05 |
7 | KO | コカ・コーラ | 生活必需品 | 飲料 | 3.31 | 50.69 |
8 | KMB | キンバリー・クラーク | 生活必需品 | 生活用品 | 3.22 | 132.13 |
9 | PEP | ペプシコ | 生活必需品 | 飲料 | 2.97 | 133.87 |
10 | PG | プロクター&ギャンブル | 生活必需品 | 生活用品 | 2.47 | 127.62 |
とにかく聞いたことのある企業名ばかりではないでしょうか。
聞いたことのない企業でも、その製品のことはよく知っていると思います。
クラフトハインツならケチャップが有名でしょうか。
キンバリークラークなら「クリネックス」ブランドのティッシュ、トイレットペーパーが有名ですね。
こんな風に日本に居住する私にとっても身近な製品を提供してくれています。
生活必需品セクターの銘柄をポートフォリオに加えておけば
相場暴落時におけるクッション材の役割を(比較的に)果たしてくれます。
その分値上がり益を期待することは難しいですが、需要が常に一定している銘柄ばかりですので長期保有にはオススメですよ。
個別株投資はちょっと・・・という投資家におすすめのETFあります!
VDC(バンガード®・米国生活必需品セクターETF)がオススメです。
このETFは生活用品(家庭用品)と飲料系を核にしてポートフォリオを
組んで入れているので非常に安定しています。
VDCのパフォーマンスは市場平均に勝っています。
VDCが設定されてから今日までのパフォーマンスはS&P500(市場平均)に
勝っています。最近はやや差を詰められていますが、コロナ前は圧倒的に
市場平均を上回っています。また下落相場にも強く、最大暴落率を見ても
VDCが最大値でマイナス約30%、市場平均はマイナス約50%となっています。
VDC、強い。
VDCの2021年2月12日時点の株価は172.20ドル、配当利回りは約2.3%程です。
高い配当利回りではありませんが、個別株投資に危険性を感じる投資家にとっては
安心して保有できる銘柄ではないでしょうか。