米国債券ETFから管理人おすすめの5銘柄を紹介します
米国株式市場には多くの債券ETFが上場されています。
債券ETFの特徴は以下の3つです。
①値動きが少なく、安定している
②配当利回りもそこそこ高い
③毎月配当であることが多い
超低コストETFのバンガード社を創設した
ジョン・C・ボーグル氏もその著書
「インデックス投資は勝者のゲーム」
にて、債券ETFをポートフォリオに組みこむことを推奨しています。
今回は米国債券ETFの中から、私が好むETFを5つ紹介いたします。
ちなみに私は短期債券が好みです(ネタバレ)
利回りは若干落ちますが、償還期間が短い債券はリスクが低いですからね。
下記の図をご覧ください。
2019年から直近までのBNDとS&P500のパフォーマンス比較ですが、
株式とのパフォーマンスでは債券が勝つことは困難ですが、
コロナショックによる市場乱高下の際、BNDはほとんど下落していないことが
分かります。「Max Drawdown」の値を見比べれば一目瞭然ですね。
S&P500はこの1年近くで最大で約20%下落しましたが、BNDは約1.4%の下落で
済んでいます。この点が債券ETF最大の強みです。
管理人おすすめ!債券ETFおすすめ5選!!
ということで以下の5つが私のおすすめ債券ETFです。
その5つの中でも「オススメ度」を付けておきました。
もちろん私の主観・嗜好が入っているので、
参考程度に見てやってください。
ちなみに基本的には債券ETFは数種類保有する必要はないかと思います。
総合系の債券ETFであるBNDかAGG、どちらかの保有で十分かと思います。
それでも値動き幅が少ない債券ETFを中心としてポートフォリオを組むなら、
BND or AGGに加えてHYG(iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債ETF)のような
リスクは高いが高配当利回りなETFを組み込むのも一考かなと思います。
銘柄 | ティッカー | 株価(6/17時点) | 配当利回り | コスト | タイプ | 配当月 | オススメ度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
バンガード・米国トータル債券市場ETF | BND | 87.87ドル | 2.49% | 0.035% | 総合 | 毎月 | ◎ |
iシェアーズコア米国総合債券市場ETF | AGG | 117.64ドル | 2.46% | 0.04% | 総合 | 毎月 | ◎ |
iシェアーズ 米ドル建て短期社債 ETF | IGSB | 54.61ドル | 2.85% | 0.06% | 社債 | 毎月 | ○ |
バンガード・米国短期国債ETF | VGSH | 62.15ドル | 2.02% | 0.05% | 国債 | 毎月 | ○ |
iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF | HYG | 83.19ドル | 5.18% | 0.49% | ジャンク | 毎月 | ▲ |
①【BND】バンガード・米国トータル債券市場ETF
【BND】バンガード・米国トータル債券市場ETFは、
米国の債券市場全体への投資ができるETFです。
米国株投資家の中でもポートフォリオの調整役として、
このBNDを保有している方も多いように思えます。
非常に低コスト、安定した値動き、まずまず高い配当利回り、
そして毎月配当。安定志向のインカムゲイン投資家垂涎の的ですね(笑)
また、ファンドが保有する債券の約8割が10年以内に償還期限がくる
債券なのでリスクも相当に低いです。
②【AGG】iシェアーズコア米国総合債券市場ETF
AGGはBNDとライバル関係にある総合債券ETFです。
こちらも米国投資適格債券市場全体への投資ができるETFです。
BNDかAGG、配当利回りもコストもほぼ同じです。
今は若干コスト差でBNDが有利でしょうか。
しかし大きな差はありません。好みの問題になるでしょう。
③【IGSB】iシェアーズ 米ドル建て短期社債 ETF
IGSBは償還までの期間が5年未満の投資適格社債で構成される指数に
連動することを目指している債券ETFになります。
償還期間が短い社債に特化しておりながら、
国債よりはリスクが高いことから
配当利回りはそこそこ高くなっています。
しかし世界に名だたる米国企業の社債ですので
そこらの国家より倒産リスクは低いと思われます。
④【VGSH】バンガード・米国短期国債ETF
VGSHはその名前の通り、米国債の中でも
償還までの期間が1年~3年間という
といってもほんの一部、ジャンク債に投資している・・・?
まぁ全体の約1%という気にならない水準ですが・・・。
⑤【HYG】iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF
HYGはハイイールド債(高利回り社債)全般に対して
投資することができるETFです。
つまり倒産リスクなどが高い企業が発行する社債ですね。
こういった危険度の高い企業の社債は自然と利回りが高くなります。
利回りが高くないと買い手がないですからね。
リスクの高いハイイールド債に投資することから、
このHYGの配当利回りも5%超と高くなっています。
その分だけコストも0.49%と高いのですが、
毎月配当という点もあり、日本の米国株投資家からは
一定の人気を集めているETFになります。
ちなみにHYGの総合リターン(配当金再投資込み)は
実は総合債券市場投資タイプのBND,AGGに勝っています。
ただし最大下落幅(Max Drawdown)は30%近くと、
債券ETFの魅力である「安定感」という点ではBND,AGGに大きく劣ります。
【まとめ】5つ紹介しましたが、BNDかAGGどちらかへの投資で十分では?
私のおすすめするETFを5つ紹介してまいりました。
ただ結論を申しますと、総合債券市場へ投資できる
BNDかAGG、どちらかへの投資で十分なのでは?と思います。
何よりコストが安く、値動き幅も小さく安定しています。
しかし総合リターンを重視するのであればHYGへの投資も
視野に入れて良いのではと思います。ここらへんは好みの問題です。
◎値動きが少ない安定感を重視する⇒BND,AGG
◎総合リターンを重視する⇒HYG
というように投資パターンを分けられるかと。
私は上述の通り、債券ETFには安定感を求めるので
BNDかAGG、コスト差からBNDを選好し投資しています。
債券ETFと一括りにできないという、選択肢の多さこそが
米国株式市場の魅力ですね。本当に色々な債券ETFがあります。
皆様もここに載せている以外の債券ETF、探してみてください。
好みの債券ETFが見つけられるといいですね。
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