VYM上位10社はVYM自身と市場平均に勝てるのか?
VYMを買うのと、
VYMを構成する上位10社(※2020年3月現在)を
均等投資で買うのと、どっちのがパフォーマンスが優れているか?
を例のごとくPortfolio vizualizer(ポートフォリオビジュアライザー)の
バックテストで検証します。
条件は簡単に
・1万ドルからスタートし、追加投資なし
・配当金は再投資する
だけです。
多分、投資知識を持ち合わせている方なら
すぐに答えがお分かりになるような気がします。
だって・・・・ねぇ?(何が
ちなみにVYM構成上位10社は以下の通りです。
どの銘柄もラスボス感があって凄い。
どれもこれも当然として米国企業なのですが、
世界最強級の企業群が集まっていますね。
ということで結果発表
もう答えはお分かりだと思いますが・・・・
VYM上位10社の勝利です~!!(パチパチ)
そりゃ単独で市場平均に勝てる銘柄ばかりですからね。
それらに均等投資した時のパフォーマンスは凄いですよね。
ちなみにVYM単独ではS&P500には勝てません。
これは何故でしょうか?
分散し過ぎるとパフォーマンスが落ちる
VYMの構成銘柄数に答えがあるような気がします。
構成銘柄数は395銘柄となっています。
VYMは米国大型株の中でも予想配当利回りが市場平均より高い銘柄を
重点的に組み入れていく、というファンドの方針です。
ちなみにS&P500の平均配当利回りは
現時点(5/13終値)で2.11%です。
なのでVYMの構成銘柄はだいたいが2%以上の予想配当利回りと
なる銘柄で構成されています。395銘柄。
玉石混交な気がしませんか?
配当利回りだけで選ぶ訳ではないでしょうが、
配当利回りは高いけどパフォーマンスは低い、
という企業もあるでしょうし・・・。
VYM上位10社の平均利回りは?
VYM上位10社の平均配当利回りは約3.9%です。
市場平均より1.5%以上高く、また財務、業績も抜群です。
結局はVYM上位10社を均等に持ち合わせる投資方法が
最も効率よく資産形成できるのかもしれませんね。
配当利回りが4%近いと配当金再投資も捗りますね。
ところでこの理屈ですと、
かの有名な米国株投資家である
バフェット太郎様の投資方法に近くなりますね。
10銘柄に均等投資していく投資アプローチ。
こうやって分析してみると、すごく効果的ですね。
↑辛辣な文章と米国株への愛が溢れる名著です。
じゃあVYMを買う意味ない?そんなことはありません!
「VYM上位10社に均等投資すれば市場平均は超えられる!
じゃあもうVYMを買う必要はないね!!」
まぁそうとも言えるのですが、
投資家にもそれぞれ事情があるでしょう。
忙しくて中々個別銘柄を管理できない方もいます。
バフェット太郎氏に倣えば、ポートフォリオは
毎月リバランスしなければなりません。
本業が忙しいとそれは煩わしくなるかもしれません。
あるいは個別銘柄のリスクを恐れる方もいるでしょう。
不正会計や業界内での劇的変化など・・・
個別銘柄には常にリスクがあります。
例えば上記の例に当てはまる方にとっては
VYMのようなETFは最適解かもしれません。
ポートフォリオの管理は年1回で済むかもしれませんし、
400社近くの銘柄に分散しているので、1社が倒産しても
そのダメージすらも分散できますからね。
なのでご自身の投資環境や性格などを考慮して
ETFを買うか、個別銘柄を買うかを判断すれば良いかと思います。
今回の検証はあくまで
VYM上位10社のパフォーマンスは
VYM自身、そして市場平均を凌ぎます!
という結果をお伝えするものであって、
それをオススメするものではありません。
それではまた!