駅員が高配当株投資で早期退職を目指すブログ

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【銘柄分析】富士フイルムについて

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富士フイルムはもはやカメラの会社にあらず

 

富士フイルムホールディングス(以下富士フイルム)は、

イメージング、ヘルスケア&マテリアルズ、ドキュメントの3つの事業で

成り立っています。

 

現在話題になっているのはヘルスケア&マテリアルズ事業でしょうか。

世間を大いに騒がせている新型コロナウイルスへの治療薬として注目を浴びている

「アビガン」を開発、製造しています。元々はインフルエンザ治療薬なのだそうですが、これが効くことがハッキリすれば収束に向かうことになりそうです。

※アビガンはグループ会社の「富士フイルム富山化学」が開発、製造したものです。

 

2019年度3月期の売上高は約2兆4000億円、営業利益は約2000億円となっており、

日本国内のメーカーでは有数の大企業です。有名な傘下企業には事務機器大手の

富士ゼロックスがいます。

 

富士フイルムの基礎データ

 

以下、全て富士フイルムホールディングスが昨年発表した

富士フイルムグループの成長戦略」からの引用です。

 

以前は社名が「富士写真フイルム」であり、その名の通りフイルム製造を

主力としていましたが、デジタルカメラの普及などに伴うフイルム需要の減少を

見越して事業ポートフォリオを刷新。今やヘルスケア・産業機材と事務機器とで

売上高の8割以上を稼いでいます。

時代と需要の変化に対応して企業を存続・発展させてきた

良い事例として知られる企業です。社会人大学院の講義でもよく登場します。

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会社概要①

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会社概要②

イメージング事業です。今や全体の売上高の2割未満となっていますが、

それでも利益率はそこそこ高いです。デジタルカメラスマホカメラの

画質向上によって苦しいですが、海外を中心にインスタントカメラ”チェキ”が

収益頭として活躍しています。ただこれも長続きはしないと思われるます。

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イメージング事業

ヘルスケア&マテリアルズ事業です。稼ぎ頭はヘルスケア事業です。

今回「アビガン」が新型コロナウイルスの治療に効くというデータが

中国政府から発表されました。ヘルスケア事業で大きな実績が出るのは

今後の富士フイルムの発展に繋がりますね。

 

あとは内視鏡システムも有名です。皆様も経験があるであろう胃カメラ

これも富士フイルムが手掛けています。二度とやりたくないですが(真顔)

 

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ヘルスケア&マテリアルズ事業

ドキュメント事業です。米ゼロックスとの提携解消により”ゼロックス”ブランドを

使用できなくなり2021年4月から「富士フイルムビジネスイノベーション」と社名変更

せざるを得なくなりました。その代わり欧米市場に打って出ることが可能になりました。

 

現時点で売上約1兆円、営業利益は約900億円と富士フイルムの主力事業で

あることは間違いないですが、富士ゼロックスの得意とする複合機

”衰退需要”であることは間違いなく、市場縮小は明らかです。

果たして複合機以外で稼げるのか、今後の動向に注目です。

富士ゼロックス

ドキュメント事業

 

富士フイルムの売上、営業利益、営業CFマージン

富士フイルムの売上高、営業利益、営業CFマージンです。

 

主力事業であるドキュメント事業(富士ゼロックス)のここ数年の

不調が、そのまま売上高と営業利益に直結しています。

 

これまで富士フイルムは売上高と営業利益の半分をドキュメント事業に

頼ってきました。いわばキャッシュカウであった富士ゼロックスが来年以降、

どれくらい利益を伸ばせるか、あるいは業績を落とすのか。これが富士フイルム

来年度の実績を左右することになるでしょう。

富士フイルムの売上高など

富士フイルムのEPS、配当金、配当性向

 

富士フイルムのEPS、配当金、配当性向をグラフにしてみました。

配当性向が20%台となっており低さが目立ちます。

ちなみに9期連続増配中です。

予定では今期も増配を目指しており、

10期連続増配を予定しているとのことです。

ヘルスケア事業の伸長も考慮すれば、今後も増配余地は十分にあると言えるでしょう。

※「将来への投資」とか言って、増配渋る可能性もありますが。日本企業ですし。

 

富士フイルムのEPS、配当金、配当性向

配当金について

株主優待はヘルスケア系商品、つまり化粧品やサプリメント系です。

あとはフォトブックの優待券など。個人的には全く興味を引かれません・・・。

 

株主優待制度

懸念材料:富士ゼロックスと米ゼロックスの提携解消

 

富士フイルムの業績を左右するのは富士ゼロックスです。

未だに売上、利益の4割以上を稼いでいます。

富士ゼロックスの主力事業は複合機のプリント出力課金です。

世界中で紙需要が年々減っている状況を鑑みると、

今後も複合機で稼げるかは甚だ疑問です。

 

富士ゼロックスは今後も”稼げる”のか?

富士ゼロックスの今後の成長シナリオも、このように上手くいくのかは

現時点では疑問です。アジアパシフィックで稼ぐ、と書いてありますが

同地域でもペーパーレスが進んでいます。ましてや”ゼロックス”ブランドは

来年から使えなくなります。”富士フイルム”ブランドで戦えるかも疑問です。

 

成長シナリオは疑問・・・

カギは「ドキュメントにとらわれない新たな成長領域への進出」でしょう。

M&Aによる企業買収が焦点になってくるかと思います。

短期的にはOEM供給によって利益を稼ぐことができるでしょうが、

中長期的には絶対に”ドキュメント”は衰退します。

ここ数年の仕込みが勝負の分かれ目になるでしょう。

M&Aでの新事業進出がカギ


富士フイルムのチャート

コロナウイルス騒動の中でも、他企業と比べれば安定した株価になっていますが

それでも年初来から15%以上下落はしています。ただ「アビガン」による

株価上昇が今後期待できます。

 

株価チャート

 

まとめ

富士フイルムの簡単な分析をお送りしました。

アビガンで注目を浴びていること、過去の縁(笑)も含めて

分析記事を書きました。こうやって文章やグラフにしてみると、

やっぱりJTとかKDDIと比べると投資対象としては微妙です(爆)。

いや日本メーカーとしては間違いなく優秀ですし、自分みたいな

凡人では働くことも敵わない大企業です。

 

しかし投資対象としては魅力を感じません。

株主還元にもっと積極的であること、また富士ゼロックスの動向、

この2つが良い方向に流れていけば投資対象として考慮できるかなと。

生意気言ってすみません汗