前回投稿した記事に少し反響があったようです。
ご覧になっていただきありがとうございます。
大変励みになります!!
せっかくなのでもう少し書いていきたいと思います。
ご興味のある方は帰宅中の電車内などで暇つぶしにお読みいただければ幸いです。
子会社勤めでの苦い経験をまとめていきます
子会社に就職した当初はあまり意識したことはなかったです。
半分は独立したような会社でしたし、その企業単独での知名度もありました。
しかし数年経ってから、とある部署で親会社系列のグループ会社と
仕事をする機会がありました。
そこで様々な苦い経験をしました。
今思えばこの経験もまた転職への原動力になったのかもしれません。
そういった経験をまとめていきたいと思います。
苦い経験①「販売ルートに強引に割り込んでくる親会社」
印刷業界(○○印刷などの印刷会社)に印刷機を販売する際には
「必ずその印刷会社が懇意にしている販売会社を通す」という
慣習があります。
販売会社というのは印刷会社に対して大型印刷機やそのインキなど消耗品や
メンテナンスを請け負っている会社です。
全国的に有名なのはモト○、ムサ○などです。
私のいた会社ではデジタルオンデマンド印刷機という、
普通の印刷会社が請け負うのを躊躇うような小型案件に
適した印刷機です。500部、1000部などの少ない印刷物や
名刺印刷などに力を発揮します。見た目はコピー機とほぼ一緒。
このデジタルオンデマンド印刷機を販売するためにメーカーとして
営業をかけるのですが、いざ商談が成立して「納入」するには
必ずモト○などの販売店を通します。まぁこれはありがちな慣習です。
実際にその販売店も商談に協力してくれます。
印刷会社と最も綿密にコミュニケーションをとれる貴重な存在ですから。
しかし納得がいかないのは販売店に通す前に、必ず親会社系列の
グループ会社も商流に通さなければいけないことでした。
メーカー(私)⇒親会社販売店⇒販売店⇒エンドユーザー(印刷会社)
介在者が増えると当然メーカーとしての利益も削られます。
そしてムカツクのは親会社の販売店はほぼ商談に参加しないのです。
商談が決まってから「今回は7%でお願いします」などと平気で言ってくる。
何もしていないのに7%の利益を持っていく彼らに本気で腹が立っていました。
あまりに腹が立ったので一度知らんぷりをして商流に彼らを通さずに
取引をしたことがあります。後日バレてメッッッチャ怒られました(笑)
「俺らは子会社なんだ、親会社の決めたことに逆らえない」
上司はただそれを言うばかりでした。情けなくなって泣きそうでした。
商談を横取りされたような気分になりましたし・・・。
苦い経験②「研修でやたらと上から目線」
これは身に覚えのある方も多いのではないでしょうか。
子会社の人間に対しやたらと上から目線で接してくる人いますよね。
私も結構ムカツク目にあいました。
とある研修がありまして、そこでは親会社とそのグループ会社の
社員と一緒くたにグループ分けされて討議などをしました。
その際に親会社の人は色々と子会社たる我々の給与や福利厚生などを
気にしてきました。これには理由がありまして、世間に公表されている
情報を見る限りでは子会社の方が親会社より年収が高かったのです。
もちろん実際の給与差については分かりませんでしたが。
そんで色々と訊いてくるんですね。
「君は若いけど年収どれくらいもらえてるの?」
「住宅手当はどれくらい?」
とかですね。適当に答えているといきなり
「おかしいよね。コッチが親会社だし知名度もあるのにさ」
とか言いだすわけですよ。しかも同じくらいの年齢なので
当時20代の若造(私も)がですよ。知らねえよwwと言いたくなりますよね。
ていうかそんなツマらないことで優越感を得るとか小物かよ!!と思いました。
ほんでやたらと親会社の自慢をしてくる訳ですよ。
会社業績のV字回復、世間での知名度、社長が敏腕経営者だとか。
そりゃ凄いかもしれませんが、別に貴方が凄い訳じゃないでしょうよ・・・と
呆れてモノも言えませんでした。
ちなみにその方の話を聞いていると、結局が彼が言いたかったのは
・俺は東大出!
・お前の親会社はすごい会社だ!
・なのに子会社の方が目立つのおかしくね?
・だからといって偉そうにしないでよ(優秀なのはコッチだよって意味)
ということだった模様。
お前が偉そうに、かつ学歴マウント取りたかっただけなんじゃ・・・?
意味不明だけど苦い経験です。子会社の人間は中々言い返せない。
最大に苦い経験「子会社⇒孫会社への上から目線」
私が親会社から受けた苦い経験をお話してきましたが、
もっとも苦々しいのは、子会社⇒孫会社へ上から目線で接する同僚が
多かったことです。本当に情けないです。
あ、孫会社というのは
親会社(メーカー)⇒子会社(私の在籍していたメーカー)⇒孫会社
ということです。
孫会社には全国各地の販売会社、バックオフィス専門の会社や
情報システム系の会社もありました。
そんで私らだって子会社なのに、自分たちの子会社、親会社から見れば
孫会社に対しては上から目線で接するんですよ。マジでみっともない。
コンプレックスの裏返しじゃないか、と当時から嫌で仕方なかった。
・販売会社にはロクな人材がいない
・給与滅茶苦茶安いし、福利厚生が少なすぎて笑える
・俺たちが担当しないような中小企業まわってるらしいよww
とかを笑いながら話していました。
そんでまた呆れるのが、グループ会社研修とかで
新入社員とかが孫会社の社員とかに給料とか福利厚生とかを
自慢しているんですよ。「販売会社は大変ですね~ww」とか。
そいつを滅茶苦茶叱りつけたことを憶えています。
「俺たちだって子会社だろ」と言うとシュンとしてました。
コンプレックスの裏返しです。本当に情けなくてこっちもシュンとしました。
たとえどれだけ優秀でも子⇒親への出向はできない
学歴だとか組織だとかに関係なく優秀な方はいます。
優秀な方はどんな場所であろうとも輝きます。
私は凡庸で無能だと自覚しているので羨ましかったです。
しかしどれだけ優秀でも「所属の差」は埋められません。
子会社に入社したら、そこからは抜け出せないのです。
親⇒子への転籍はあっても、逆はありえません。
何故なら賃金テーブルが違っており、グループからして人件費を
増やすようなことをしたくないからです。
実際にこの「所属の差」に見切りをつけて会社から去っていった
優秀な同僚を何度も見てきました。凡庸な私から見ても、
他人事ではありますが悔しかったです。
このへんについては需要があればまた書いていきたいと思います。