「ネタが尽きたんだろう・・?」
「そのとおりさっ!!」
ということで本業である鉄道員のつぶやきです。
なんで書く気になったのかは下記まとめブログを見たからです。
現場における「あるあるw」というネタが豊富でした。
私は女性蔑視をしているわけではありませんし、意図もありません。
ただ読んでいて、あ~コレよくあるよな~と思っただけですので。
そんでちょっと私の経験なども含めて記事を書きたくなりました。
電車内で忘れ物をしても慌てないで!
まず
・何を
・どの列車(何時何分に着いた、どこ行の電車か)
・どこに
忘れたのかを整理してから改札窓口までお越しください。
特に最後の「どこに」が重要です。
何号車、進行方向の右側、左側か、網棚か座席の上か・・・
色々と情報を聴いてから捜索をしなければなりません。
なお号車が分かれなければ車内の捜索は行いませんので、
号車は必ず覚えておいてください。
電車を止めて捜索をするということは「遅延」に繋がります。
遅延によって鉄道会社の収益が失われる可能性もあるのです。
少しでも電車を止めておく時間を少なくするために、
車内の捜索をする前に色々とヒアリングします。ご容赦を。
大抵見つかるケース、見つからないケース
忘れてからどれくらいの時間が流れているかによりますが、
「あ、この状況なら見つかるぞ!」というケースと
「あ~絶対見つからねえわ」というケースは経験上で分かります。
【大抵は見つかるケース】
網棚の上に忘れた系です。
バッグ、リュックなどは大抵放置されています。
誰のだか分からない場合がほとんどで、乗客も
基本的にはそれが誰のものであるか気にならないですからね。
【大抵は見つからないケース】
座席の上に忘れた系です。
圧倒的にスマホが多いです。次に財布、定期券(パスケース)。
正直「どうやったら忘れるの・・・?」と思います。
これらは大抵拾われてしまいます。
運が良ければ他の駅に届けられます。
財布なら大抵はお金抜かれます。
使われたお金やチャージについては保障は一切ありません。
自己責任になりますのでご注意を。当たり前ですがね。
一番運がいいのは乗っていた電車が車庫に入る場合
ほとんどの電車はずっとその路線内を往復しています。
でもたまに終点に着いたらそのまま車庫に回送される
車両も存在します。
回送する電車は最後に必ず車内を点検します。
よってここで忘れ物がよく見つかります。
深夜帯に家の鍵が入ったカバンを忘れた!というお客様は
多いですが、深夜帯は回送になる電車が多いので大抵終点で
忘れ物が見つかります。
上野東京ラインとかいう電車wwww
最悪なのは上野東京ラインで忘れ物をした場合でしょうか。
私がかつて経験があるのは、熱海駅から乗車し、
そこで忘れたモノが「宇都宮駅」で拾得されたケース。
そう上野東京ラインによって直通運転が増えたせいで、
忘れ物が地の果てまで行ってしまうことが増えました。
熱海から宇都宮って新幹線じゃあるまいし・・・・。
あとは品川~いわき間とかもありますね。東京から福島県へ。
忘れ物が見つかった場合、忘れ物が届けられた駅まで
行ってもらう必要があります。運賃もかかります。
ちょっとした旅行になってしまうケースも多々あります。
珍しい忘れ物シリーズ
私が取り扱った忘れ物の中で印象に残ったものは以下の通り。
・ある昔のゲーム機のコントローラー単体(ファミコンです)
・猫ちゃん(本物)の入ったケース(飼い主さん大慌てでした)
・アダルトグッズ(ムチとろうそくと・・・ここでいえない道具)
・ある会社の資料(売上予測とか、議事録とか・・・)
・警察手帳(警察が後日取りにきました)
・心霊写真(マジで怖かったです、複数枚。何かの呪い?)
最後に「忘れ物には本当に注意してください!」
今まで多くの忘れ物を探し、または拾得してきました。
財布やスマホが圧倒的に多いですが、中には
本当に重要なものを忘れる方もいます。
自宅のカギ、クレジットカード、会社の機密書類や支給された
ノートパソコンなど・・・見つからないケースもありました。
涙を流しながら途方に暮れる方もいましたし、顔が青ざめて過呼吸に
陥った方もいました。
ただ探しても無かった場合、鉄道会社として出来ることはせいぜい
警察を案内することくらいです。だから改めて言いたい。
忘れ物しないで!!
失くしたら困るものは肌身離さず持ち歩いてください。
酒に酔っても手放さない!ちゃんと持っていてください!!
需要があればまた書きます。